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 2019年12月発行 株主通信掲載記事


キーマンインタビュー

QUOカードPay 担当者に聞く

2019年3月にサービスを開始したスマホ決済型デジタルギフト「QUOカードPay」の戦略と今後の展開を聞いてみました。(取材時期:2019年11月)

瀧上 宜哉
瀧上 宜哉

株式会社クオカード
デジタルイノベーションラボ室長

30年以上ギフトカードとして愛されてきた「QUOカード」をデジタル化した新サービス「QUOカードPay」を2019年3月より提供開始。

QUOカードPayの特長はどのようなところにあるのでしょうか?

特長は大きく3つ。1つ目は、アプリなしでも簡単に、個人情報の登録なしで、使うことができることです。届いたURLをクリックしてアクセスし、表示されるバーコードをお店で読み取ってもらうだけというシンプルな使用方法となっているので、幅広い年齢層の方に簡単にお使いいただけます。一般的なスマホ決済サービスでは、アプリダウンロード、会員登録、銀行口座やクレジットカード登録など利用するまでに多くの手順があり、個人情報が必要ですが、QUOカードPayではそうした手順は不要です。ギフトとして、受け取った方の使い勝手を一番に考えました。一方で、デジタルの強みを活かしたアプリもご用意しております。アプリの場合、カードの履歴が閲覧できたり、複数枚のQUOカードPayを合算して使うこともできたりと、機能の幅が広がります。アプリを利用した場合も、面倒な個人情報の登録は不要で、メールアドレスだけでOKです。

特長の2つ目は、オリジナルの券面とお礼の言葉や贈りたい言葉をメッセージとして添えられること。QUOカードPayは、「デジタルギフト」です。QUOカードPayを使うたびにカードデザインが表示されることで、贈る側と受け取る側のコミュニケーションツールとなります。さらに、アプリをダウンロードすれば券面のデザインやメッセージを残せるので、広告効果やギフトの役目をいつまでも果たせるようになっています。また、QUOカードと同様に券面をコレクションできるという点もお客様にとっては嬉しいサービスのようです。

特長の3つ目は、贈る側の手間や送料がかからないこと。これまでのQUOカードでしたら、発送作業や送料等が必要でした。しかし、QUOカードPayは公式オンラインストアから、発行数、金額、デザイン、メッセージなどを設定後、銀行振込での支払いが済めば最短で翌営業日の納品が可能です。発行されたURLをメールやSNSで送信するだけなので、スピーディーかつ大量に配布することが可能になります。

クオ・カード ペイ 3ステップで使える簡単便利なデジタルギフト クオ・カード ペイ 3ステップで使える簡単便利なデジタルギフト
開発にあたり特に注力したところを教えてください。

デジタル化してもなお従来のQUOカードの良さをなるべく活かすようにしたところです。QUOカードPayの開発にあたっては、常に「ギフト」というコンセプトを意識しました。

今や様々なPayサービスがあり、買い物ができたり、ポイント還元されたり、家計簿がつけられたり、送金ができたりとそれぞれ多種多様な機能がついていて、使う側にとってはとても魅力的です。さらにアプリ化すれば、QUOカードPayにもいろいろな機能がつけられるので、アプリについてはかなり議論しました。

しかし、アプリでの利用を基本とすると、受けとったURLにアクセスした後、アプリをダウンロードする手間がかかります。この手間が利用の際にストレスになる可能性があり、「ギフト」性を損なう恐れがあります。そこで、これまでシンプルに利用され親しまれてきた「QUOカード」の「ギフト」というコンセプトに立ち返り、URLをクリックするだけで利用できるブラウザ版も提供することがベストという結果になりました。

一方で、URLをクリックした後にすぐにバーコードを表示させずにカードのデザインを最初に見せるようにし、決済までひと手間かかる仕組みになっています。この手間は、「ギフト」というコンセプトに基づいており、贈り手のメッセージを伝えるためにあえてカードデザインを表示させることにしたのです。

今後の展開を教えてください。

現在、法人様をメインターゲットとし、PC版の公式オンラインストアからの注文のみとしています。しかし、ありがたいことに、スマホでの購入を望む声を多くいただいておりますので、これにお応えできるよう開発を進めています。また、支払い方法も銀行振込だけでなく、クレジットカード払いができるようにと、支払い方法の拡大にも臨みます。

また、使えるお店をどんどん増やすという加盟店新規開拓も行っています。QUOカードPayが利用できるのはローソン系列のコンビニやドラッグストア、書店、東急ハンズなど(2019年11月1日現在)ですが、今後はさらなる加盟店拡大を予定しています。

誰でもどこでもすぐに使えるようにブラウザベースのサービスと専用アプリサービスを、贈る側、贈られる側両方ともハッピーになれるデジタルギフトとして活用していただけるよう、QUOカードPayをお届けしていきたいと考えております。

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