尊敬する兄の背中を追って

　絶え間なく変化し続ける、通信・ITの世界。新たなテクノロジーや新たなサービスが次々と登場し、人々の暮らしをより豊かに、実りあるものにしてくれる。服部がそんな世界に魅せられたのは、同じ業界で活躍する家族の存在だった。
　「もっとも大きかったのは大手キャリアで働く兄の存在です。幼いころからその背中を追いかけていましたし、それは今でも変わりありません。常に最先端の世界に向き合いながら、自らも大きく成長できる。仕事の話を聞いて、この世界にあこがれを抱くようになりました」
　通信関連企業からインターネットメディア、SIerまで、多様な企業を見て回る中で、とくに魅力を感じたのがティーガイアだった。
　「携帯電話販売代理店最大手でありながら、新しいことにチャレンジし続けている。常に一歩先を目指す風土に惹かれました。中でも魅力的だったのが、ソリューション事業です。さらなる成長が見込める市場で、自らも成長していける。そんな環境で一歩先を目指す風土を体現していきたいと考えました。さらに、総合職はジョブローテーションによって、さまざまな経験ができますし、選考でお会いした社員の方はどなたも気さくで好印象でした。この会社で働きたいと素直に感じられたことが、決断を後押ししてくれたのだと思います」

信頼は、行動で勝ち取る

　入社後は念願であったソリューション事業部に配属。関西でお客さま企業に向けた営業を任され、スマートフォン・タブレットなどのデバイス販売をはじめ、セキュリティ、リモートワーク、業務効率化などに向けた多様なサービスを提供。2022年４月からは本社に異動し、首都圏の企業を担当している。
　「お客さまとのパートナーシップを育み、ビジネスの課題を解決する提案を行う。東京に異動してきて企業の規模は変わりましたが、仕事の本質は変わりません。ただ、横文字を使うことは多くなりましたね。ロジック、エビデンス、コストパフォーマンス……。関西時代に同じ言葉を使ったら、『何言うてんの？』とツッコまれてしまいそうですが（笑）」
　見ず知らずの人に、心の置けない人に、いきなり悩みを打ち明ける人はほとんどいない。それは、ビジネスにおいても同じだ。だからこそ、まずは人として信頼されることが営業の第一歩となる。服部にとってとくに印象に残っているのが、とある顧客とのエピソードだ。他の代理店が思うような提案をしてくれず、新たにティーガイアが代理店を務めることになったのだという。
　「これまでの不信感やコスト削減の必要性から、他のキャリアへの切り替えが検討されていました。とにかく心がけたのは、足しげくお客さまのもとへ通い、対話を重ねていくこと。次第にどのような課題を抱えているのかがわかり、お客さまのことを考え抜いた提案をすることができました。最終的にはデバイスのリプレースはもちろん、セキュリティ・動体管理・勤怠管理システムの導入が決まるなど、より大きなお取引をしていただくことができました。すべては行動で信頼を勝ち取った結果だと思っています」

まだ足りない。その一歩先へ

　人と人との関係性を築き、自らの行動で信頼を勝ち取る。最先端のサービスや多様な商材を駆使して、ビジネスの課題を解決する。その結果、彼自身の存在が認められ、感謝の言葉をもらえる。そして、その喜びがさらなる意欲につながっていく。今、服部は入社時に思い描いていた理想的な環境で仕事ができている。
　「とはいえ、ティーガイアのソリューション事業はまだまだ知名度が低いのが現状です。携帯販売代理店として業界最大手であることは知られていても、私たちが企業のDXやICT化に貢献できる力を持っていることは、あまり知られていません。現在の目標は、より高度な案件や、課題に対して、真っ先に声がかかるような営業マンになることです」
　現状に甘んじることなく、常に一歩先を目指し、それを行動で示していく。それこそが、彼の「＋１」の価値だ。さらなる実務経験を積み、知識を磨く。その視線の先には、常に新たな未来が広がっている。