- 「Windows 10 のサポート終了はいつごろ?」
- 「Windows 11 への移行は必要なの?」
総務部門や情報システム部門の方の中には、上記のような不安を抱えている方がいるかもしれません。
サポート終了後も Windows 10 を使い続けると、セキュリティ面のリスクが高まったり、ソフトウェアが非対応になったりと、多くの問題が発生する可能性があります。
今回の記事では、Windows 10 のサポート終了時期や、Windows 11 へのスムーズな移行方法について解説します。Windows の移行について悩んでいる企業の担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
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Windows 10 のサポート終了による OS の移行作業に不安がある場合は、T-GAIA Device as a Service を活用し、安全な業務環境をスムーズに入手しましょう。
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Windows 10のサポート終了の概要
Windows 10 を使用中の方に向けて、まずはサポート終了の概要を以下の項目に分けて説明します。
- Windows 10 のサポートとは
- バージョンごとのサポート終了日
Windows 10 のサポート終了が意味することを理解し、Windows 11への移行を計画的に進めるための期日を把握しておきましょう。
Windows 10 のサポートとは
そもそもWindows 10とは、パソコンやタブレット、スマートフォンなどを動かすためのOS(オペレーティングシステム)で、
米国 Microsoft 社が開発・販売しています。1985年にWindows 1.0が提供されて以降バージョンの改訂が繰り返され、2015年に現在のWindows 10が販売されています。
なお、Windows 10がユーザーへ提供しているのは、以下のサポートです。
- 品質更新プログラム
- 機能更新プログラム
- テクニカルサポート
サポートがコンピューター全体を管理・制御することで、ユーザーが定期的に新機能の追加やバグの修正を受けられたり、セキュリティ問題の解決を図れたりします。
しかし、Microsoft 社は Windows 10 について、すでに提供している22H2バージョンを最後に、2025年10月14日でサポートを終了すると発表しました。
終了日以降もOSは使用できますが、すべてのサポートを受けられなくなるため、Windows 11 環境への移行が推奨されています
バージョンごとのサポート終了日
Windows 10 にはいくつかのバージョンがあり、場合によってはすでにサポートが終了しています。以下は、バージョンごとのサポート終了日の一覧です。
【 Windows 10 Enterprise and Education】
バージョン | 開始日 | 終了日 |
---|---|---|
Version 22H2 | 2022年10月18日 | 2025年10月14日 |
Version 21H2 | 2021年11月16日 | 2024年6月11日 |
Version 21H1 | 2021年5月18日 | 2022年12月13日 |
Version 20H2 | 2020年10月20日 | 2023年5月9日 |
【 Windows 10 Home and Pro】
バージョン | 開始日 | 終了日 |
---|---|---|
Version 22H2 | 2022年10月18日 | 2025年10月14日 |
Version 21H2 | 2021年11月16日 | 2023年6月13日 |
Version 21H1 | 2021年5月18日 | 2022年12月13日 |
Version 20H2 | 2020年10月20日 | 2022年5月10日 |
サポートが終了すると、システムの仕様変更や新機能の追加、セキュリティの更新など、Microsoft が提供するすべてのサポートを受けられなくなります。 より安全で快適にパソコンを使用するためにも、Windows 11 への移行を検討しましょう。
- サイバー攻撃を受ける危険性が高まる
- 最新のソフトウェアを使えない
- OSアップデートが実行できない
- Microsoft のサポートを受けられない
- 製品の不具合でパソコンが使えなくなる可能性がある
問題を回避するためにも、詳細を把握しておきましょう。
サイバー攻撃を受ける危険性が高まる
サポートが終了したOSには、セキュリティ更新プログラムが提供されません。そのため、安全面での欠陥が見つかっても修正されず、コンピューターがサイバー攻撃を受けるリスクが高まります。
たとえば、マルウェア感染やフィッシング詐欺に引っかかった場合、企業の重要なデータが破損・消失したり、機密情報が流出したりする恐れがあります。
とくに情報漏洩は顧客や取引先からの信頼を失い、企業ブランドのイメージダウンにつながる可能性が高く、社会的評判の低下は避けられないので注意が必要です。
最新のソフトウェアを使えない
サポート終了後のWindows 10 では、新たなソフトウェアを導入してもOSが対応せず、正常に動作しない事態が起こりえます。作業に必要なアプリケーションや周辺機器が使えなければ、業務に支障をきたす可能性も否めません。
また、互換性の問題で既存のソフトウェアまで動かなくなった場合、トラブルシューティングを実行して解決策を探る必要も出てくるでしょう。その結果、IT担当者が業務外の部分でも時間を費やすことになり、業務効率の低下が見込まれます。
OSアップデートが実行できない
サポートが終了したWindows 10 では、OS自体のアップデートも実行できなくなります。セキュリティホールやバグが修正されないまま放置され、システムが徐々に不安定になる可能性があります。
とくに企業で利用する場合、アップデートが実行できないとセキュリティリスクが高まるだけでなく、業務効率の低下も懸念されるでしょう。安定した環境で業務をスムーズに進めるためにも、最新のOSへの移行は必須です。
Microsoft のサポートを受けられない
Windows 10 のサポートが終了すると、Microsoft からの公式サポートを受けられなくなります。とくにシステムやソフトウェアに技術的な問題が発生した場合、公式の修正パッチやサポートを受ける手段がなくなるため、解決に大きな時間とコストを要するかもしれません。
また、コンピューターに搭載される Microsoft Office製品にもサポート期限が設定されており、OSのサポート終了によって、これらの製品も更新されなくなります。サポートが切れた状態で使い続けると、セキュリティリスクや機能面での問題発生率が高まるだけでなく、事態が悪化した場合、業務全体が停止する恐れも出てくるでしょう。
製品の不具合でパソコンが使えなくなる可能性がある
Windows 10 でサポートが終了すると、新たなソフトウェアやハードウェアとの互換性が徐々に失われる可能性があります。
特定のプログラムが正常に動作しないと解決策が見つからない事態に陥るだけでなく、業務停止や作業遅延も避けられません。最悪の場合、パソコン自体が動作しなくなることも考えられます。
Windows 10 のサポート終了における対策
Windows 10 のサポートは、2025年10月14日に終了すると決まっています。終了後も最適な OS 環境を確保するためには、以下の対応を講じる必要があります。
- Windows 11 ヘアップグレードを行う
- Windows 11 が搭載されたパソコンに変える
- 他のOSに変える
使用中のパソコンに適した方法を検討するためにも、詳細を把握しておきましょう。
Windows 11 ヘアップグレードを行う
Windows 10 のサポート終了に伴い Microsoft が推奨しているのは、Windows 11 へのアップグレードです。Windows 11 は最新のセキュリティ機能を搭載し、パフォーマンスも強化されているため、理想的な選択といえます。
また、Windows 10 ユーザーなら、以下の手順により無償でアップグレードできます。
1. 「スタート→設定→更新とセキュリティ→ Windows Update 画面」で Windows 10 を最新にしておく
2. Windows 11 をダウンロードしてインストールする
3. パソコンを再起動する
OSをWindows 11にアップグレードするためには、以下のシステム要件を満たす必要があるため、あらかじめ確認しておきましょう。
また上記は個人で契約している端末のアップグレード方法です。業務で使用するパソコンについては、管轄部署の指示に従うようにしてください。
コンポーネント | 要件 |
---|---|
プロセッサー(CPU) | 1GHz以上で2コア以上の64ビット互換プロセッサー または System on a Chip(SoC) |
メモリ | 4GB以上 |
ストレージ | 64GB以上の空き容量 |
システムファームウェア | UEFI、セキュアブート対応 |
TPM (トラステッド プラットフォーム モジュール) |
バージョン2.0 |
グラフィックカード | DirectX 12以上(WDDM 2.0ドライバー)に対応 |
ディスプレイ解像度 | 9インチ以上で8ビットカラーの高精細(720p)ディスプレイ |
その他 | インターネット接続、Microsoft アカウント、Windows 10 バージョン2004以降、Windows 10 ライセンス |
引用:Microsoft
その他、使用中のアプリケーションや周辺機器が Windows 11 に対応しているか、事前に確認することも大切です。必要に応じてデータのバックアップも済ませておきましょう。
Windows 11 が搭載されたパソコンに変える
アップグレードが難しい場合は、Windows 11 が搭載された新しいパソコンを購入する選択肢もあります。とくに現在使っているパソコンのスペックに不満がある場合は、買い替えによって業務効率の向上も期待できます。
また、プロジェクト期間中の一時的な利用など、短期間の使用に最新のOSが必要という場合は、レンタルパソコンを検討するのもよいかもしれません。レンタルには最新スペックの機種を選べるメリットがあるため、将来パソコンを購入する際の試用としても活用できます。
他のOSに変える
Windows 11 へのアップグレードやパソコンの買い替え以外の方法を検討したいなら、他の OS への変更も選択肢の一つです。業務内容や利用環境に合わせて適切な OS を選ぶことで、長期的な運用コストや作業効率を改善できる可能性があります。
たとえば、macOS はデザインやクリエイティブ系の作業に向いており、メリットとして Apple 製品との互換性の高さが挙げられます。また、Linux はオープンソースでカスタマイズ性に優れ、特化型の業務に適しているのが特徴です。
ただし、新しい OS へ変更すると、今まで Windows で使用していたアプリケーションやサービスが利用できなくなるリスクが生じます。OS を変更する場合は、業務に欠かせないツールが新しい OS に対応しているかを確認したうえで移行しましょう。
Windows 11 ヘスムーズに移行する際の手順
Windows 11 へ移行する際は、安全性や業務に必要なアプリケーション・デバイス類の互換性を確かめるなどの事前準備を行うことで、アップデート後のトラブルを防げます。移行作業をIT担当者が行うのではなく、以下の手順を踏むことでスムーズなアップデートが可能です。
- 専門会社に相談する
- 専門会社と導入計画について打ち合わせる
- Windows 11 の導入を行う
移行に伴う業務の中断を最小限に抑えるためにも、詳細を確認しておきましょう。
専門会社に相談する
Windows 11 へのアップグレードに関して疑問や不安がある場合、専門会社へ相談するのがおすすめです。
自己判断ではなくプロの適切なアドバイスやサポートを受けることで、トラブルを回避しながら移行できます。実績のある企業に依頼すれば、より短時間で効率的なアップグレードが実現するでしょう。
専門会社と導入計画について打ち合わせる
Windows 11への移行を依頼する専門会社が決まれば、導入計画について打ち合わせましょう。たとえば、以下の内容を確認できていると移行作業がスムーズです。
- ハードウェアやソフトウェアとの互換性
- 起こりえるトラブル
- データ移行の手順
- 移行スケジュール
- 費用
導入計画に抜け漏れがあると、移行時に問題が生じる可能性があります。通常業務に支障をきたさないためにも、専門会社と連携して細部まで確認しておきましょう。
Windows 11の導入を行う
計画がまとまれば、Windows 11 を導入しましょう。専門会社のサポートにより、データ移行や設定変更、必要なソフトウェアのインストールなど、
複雑な作業をスムーズに終えられます。導入後はすぐに業務を再開できる状態になっており、専門会社によっては、その後のトラブル対応など、アフターサポートまで行ってくれます。
なお、近年普及しているパソコンレンタルサービスの一種「T-GAIA Device as a Service」を利用することで、Windows 11 移行時の
面倒な設定や運用保守の一括サポートを受けることが可能です。従来のレンタルサービスとは異なり、導入後、ユーザーがスムーズに利用できるように計画段階からサポートしてくれます。
また、初期設定後の保守やヘルプデスクサービスも付帯しているため、OSアップデート後になんらかのトラブルが生じても社内リソースに負担をかけずに済むのもメリットです。企業が Windows 11 への移行をスムーズに行うなら、ぜひ検討ください。
ティーガイアの Device as a Service の詳細は、以下のリンクからご覧ください。
Windows 11に移行する際の注意点
Windows 10のサポート終了に伴ってWindows 11へ移行する際は、以下の項目に注意してアップグレードの準備を行う必要があります。
- Windows 11 へ移行が必要なパソコン台数を調べる
- 利用しているソフトウェア、ハードウェアの互換性を調べる
- 各種データ、各種設定を移行するか確認する
トラブルを回避しつつ作業を抜け漏れなく進めるためにも、ポイントを押さえておきましょう。
Windows 11 へ移行が必要なパソコン台数を調べる
Windows 11 へ移行する際は、アップデートすべきパソコンが社内に何台あるのか把握しましょう。
台数次第でかかる工数や所要時間が変化するため、状況に応じた移行計画を立てる必要があります。
アップデートすべきパソコンが多いと、業務に支障をきたさないよう段階的な対応が求められるかもしれません。
利用しているソフトウェア、ハードウェアの互換性を調べる
Windows 11 へ移行するなら、利用中のソフトウェアやハードウェアが新しいOSに対応しているかを事前に確認しましょう。
特殊なアプリケーションや古いデバイスを使用している場合、互換性がないケースも考えられるため注意が必要です。
事前のリサーチを怠ると、Windows 11導入後に大きなトラブルを引き起こす可能性があります。
各種データ、各種設定を移行するか確認する
Windows 11 への移行では、業務上のデータや設定で不要なものがないか確認しましょう。
移行するものとしないものをリスト化して区別しておくと、データ損失や設定ミスを防ぎ、スムーズにアップデートできます。
また、状況に応じてバックアップをとっておくと、万が一の場合でもデータや設定の回復が可能です。事前確認を徹底して行うことで、移行後のトラブルを回避できるでしょう。
まとめ
Windows 10 のサポートは、2025年10月14日に終了するとMicrosoftが公表しています。サポート終了後も Windows 10 を使い続けると、
セキュリティ面のリスクが高まったり、ソフトウェアが非対応になったりと、さまざまな問題が生じる可能性があります。最悪の場合、業務を停止せざるを得ない状況に追い込まれるかもしれません。
サポート終了後も業務効率を落とさず、安全な環境で作業するためには、Windows 11 へのアップグレードがおすすめです。
ティーガイアが提供する「 T-GAIA Device as a Service 」を活用すれば、スムーズに移行作業を終えられます。
Windows 10 の終了に伴う悩みや不安を抱えているなら、ティーガイアの Device as a Service の活用を検討してみてはいかがでしょうか。
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