企業のDXについて「オフィスのDX」と「現場のDX」の取組みをご紹介します。
●オフィスのDX
1.電子契約サービスを導入する
押印文化の脱却・見直しをはじめとするデジタル化、DXの推進についての社会的な流れです。
テレワークによる柔軟な働き方を実現すると同時にペーパーレス化によるDXが図れます。
また、書類の物理的なやり取りがなくなることから、契約までの時間短縮につながります。
紙書類を探すのは非常に時間がかかり保管場所も必要ですが、ペーパーレス化で検索が高速化し保管場所も不要です。
2.業務の自動化
手作業で行っていた帳票入力作業をAI-OCRやRPAと組み合わせることで業務スピードの向上と処理量の増加が見込めます。
複数の取引先への請求書ファイル送付を自動化したり、会議の議事録をAIに任せて自動作成したり、これまで手作業で費やしていた時間を他の作業へ転嫁でき、コスト削減につながります。
3.場所を問わない電話対応
クラウドPBXを導入することで、インターネット環境さえあれば場所を問わずコールセンター機能の構築が可能です。
人手不足の今、全国から人材を集めることも可能となりますし、従業員も働き方を柔軟に選べ、満足度の向上も期待できます。
エンドユーザーとのやり取りを自動的に記録・分析し、対応品質向上と顧客満足を図ります。
4.次世代オフィスの実現
フリーアドレスを導入する企業も増えてきましたが、ワークスペースの空き状況などを管理することで、一部のフロアのみ人が集まり過ぎ、というような事態も防げます。
またフリーアドレス化しても誰がどこで働いているか把握できるようになる為スムーズなコミュニケーションを図れるようになります。
位置情報ソリューションの導入で残業抑制する方法もあります。
退勤打刻後も業務を続けている人はいないでしょうか?
従業員の位置を把握し打刻データと照合することで、「サービス残業」の発見、抑止が可能となります。
●現場のDX
5.作業現場において
現場で作業している従業員の間のコミュニケーション強化を図ります。
チャットツールやスマホを利用したトランシーバーなどを利用し一度に多くの人との接点を強化できます。
6.店舗において
入退室管理システムと受付・予約・決済サービスとの連携による会員制ビジネスの無人運営化はいかがでしょうか。
民泊の運営なども可能です。
観光地での混雑予測や人流解析も顧客満足度の向上につながる店舗DXのひとつです。
映像データと組み合わせれば防犯などの日常の安全管理に活用できます。