
Device as a Service(DaaS)とは、企業がデバイスを所有せず、サブスクリプション型(月額課金)で利用できるサービスのことです。ハードウェアのリースではなく、デバイス導入計画から保守や管理、セキュリティ、更新も可能です。加えて、ITヘルプデスクや各種サポートなど幅広いサービスを受けられる点が特徴といえます。
しかし、「DaaSについて深く知らず、どのように企業活動に応用できるのかわからない」と悩むケースもあるのではないでしょうか。
本記事では、IT管理者の負担やコスト軽減に期待できるDevice as a Serviceが普及した時代背景や利用メリット、具体的なサービス内容を解説します。
Device as a Serviceの導入を検討している場合は、ぜひ最後までご覧ください。
ティーガイアの T-GAIA Device as a Service は、企業の端末導入・管理にかかる負担を大幅に減らしてくれるサービスです。
Windows 11 移行にあたって移行計画の策定からノートパソコンなどの端末の手配、キッティングなどの初期設定、操作レクチャ、故障時の対応など貴社のICT環境をトータルにサポートします。
Windows 10 のサポート終了による OS の移行作業に不安がある場合は、T-GAIA Device as a Service を活用し、安全な業務環境をスムーズに入手しましょう。
ティーガイアの Device as a Service の詳細は、以下のリンクからご確認ください。
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Device as a Service(DaaS)とは
Device as a Service(DaaS)とは、スマートフォンやPCなどのデバイスを法人向けに、購入から廃棄までのライフサイクル全体をサブスクリプション(月額課金)方式で提供するサービスです。
対して、Desktop as a ServiceもDaaSという略称が使われますが、内容は大きく異なります。Desktop as a Serviceは、クラウドベースでデスクトップ環境を提供するサービスです。たとえば、社外であってもインターネットを通じて、業務で使用しているデスクトップ環境にアクセスできます。
Device as a Serviceでは、従業員を雇うたびに新たなPCを購入したり、社内異動や退職が発生するごとに各デバイスのデータ削除や入れ替え作業を行う手間を省いたりできます。
また、デバイスを提供してもらえるだけでなく、業務に必要なソフトやアプリケーションのセットアップ作業の依頼や、操作方法の問い合わせも可能です。Device as a Serviceはサブスクリプション型で、ハードウェアからマネージドサービスまで提供してもらえる、新たなPCレンタルの形だといえるでしょう。
DaaSが求められる理由
ここでは、DaaSが必要とされる理由について詳しくみていきましょう。理由の1つとして、リモートワークやハイブリッドワークの普及により、柔軟なデバイス管理とセキュリティ強化が必要となった点も挙げられます。
購入・リース・レンタルからサブスク型ニーズが高まっている
近年、消費者のニーズが「所有」から「利用」へと移行しています。そのため、デバイスに関してもサブスクリプション型のサービスが求められるよう変化したといえるでしょう。
これまで企業では購入、リース、レンタルといった方法でデバイスを利用するのが一般的でした。しかし、従来の方法ではIT資産管理のコストが掛かりすぎたり、新しいモデルを買い直したりしづらかったりといった複数の課題が生じていました。
そのため、より柔軟で効率的なデバイスの利用方法としてDaaSが注目を集めています。それぞれの手段のメリットとデメリットをまとめると、次のようになります。
手段 | メリット | デメリット |
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購入 |
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リース |
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レンタル |
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DaaS |
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法人PCのレンタルについて、より詳しく知りたい場合は以下の記事をみてみましょう。
「法人pcレンタル」
IT部門の業務負担・コスト増が課題視されている
技術革新が急速に進む社会において、企業のIT部門には多くの課題が存在します。とくに、企業が複数のデバイスを運用する場合は、コストの増加とともに業務負担も増加している状況です。
- 初期設定の負担: 多くの時間と専門知識が必要で、IT部門のリソースを圧迫する。複数デバイスの初期設定が複雑化。
- 端末故障への対応: 故障時の対応に追われ、IT部門が本来の業務に集中できない。中小企業では、専任スタッフが少なく対応が困難となる。
- 請求先管理の煩雑さ: 複数デバイスの管理により請求先が複雑化する。経理部門との連携が難しくなり、コスト管理が困難となる。
- ITサポート体制の不足: サポート体制が整わず、本業に支障をきたすリスクがある。外部サービスの活用が必要な場合が増えている。
- 本業への悪影響: IT部門の負担増加によって、企業の中核業務に集中できない状況が発生する。
IT部門が抱える業務負担やコストの課題は、企業全体の業務効率や生産性にも影響を及ぼします。こういった課題を解決するため、DaaSのような効果的なデバイス管理とサポート体制の構築が不可欠といえるでしょう。
LCMが重要視されている
LCM(ライフサイクルマネジメント)は、IT資産であるデバイスの選定や調達、運用保守、廃棄までを一つのサイクルとして捉え、管理するサービスです。デジタル化が急速に進む現代において、データ管理の重要性も高まっています。データがどこでどのように管理され、また廃棄の際に正しく消去されたかどうかも含め、デバイスのライフサイクル全体を意識した運用が必要不可欠となっています。
DaaSには、廃棄までのLCMも含めたサービスをワンストップで提供しているものもあります。導入から廃棄までの運用が効率化するだけでなく、リスクマネジメントにもつなげられます。
Windows10のサポートが終了

Windows 10のサポートが2025年10月14日に終了します。そのことに伴うリスクと影響は次のとおりです。
- セキュリティリスクの増加:
Windows 10のサポート終了後は、セキュリティアップデートが行われなくなるため、脆弱性が改善されない。そのため、サイバー攻撃やマルウェア感染のリスクが高まる。 - ソフトウェアの互換性問題:
新しいソフトウェアがWindows 10で動作しなくなる可能性がある。結果として、業務アプリケーションの利用が困難になり、生産性が低下するリスクがある。 - IT資産の更新コスト:
最新のオペレーティングシステムへの移行には、新しいハードウェアの購入やシステムの移行、トレーニングなどのコストが発生する。そのため、企業にとって負担となる。
Windows 10のサポート終了にともない、端末の購入のためのコスト増や設定のための業務負荷増加が見込まれます。DaaSを活用することで、コストやIT部門の負担を抑えながら、スムーズにWindows 11へのアップデートが可能になります。
DaaSのメリット
DaaSは、デバイスの調達から廃棄までにかかる工数の手間を軽減できます。そのため、デバイス運用管理における課題を解決する手段として注目されています。
変化の激しい時代に適応しやすい
DaaSを活用すれば、日々新たなITサービスやデバイスが生まれる変化の激しい時代に適応しやすくなります。
企業がデバイスを「所有」した場合、買い替えやそれに伴う設定作業の業務負荷などから、新しいデバイスやアプリケーションに移行しにくくなる場合があります。一方で、デバイスを「利用」するサブスクリプション型サービスに切り替えた場合は、買い替えや設定作業の手間がなくなるため、最新の環境に移行しやすいです。
また、人材の流動性が高まる昨今、副業人材や外部の専門家を迅速に迎え入れることは、企業の競争力強化につながります。しかしながら、外部人材を受け入れるたびに自社でデバイスを購入した場合には、費用や時間がかかってしまいます。
DaaSを利用すれば、IT部門や管理部門の負担を軽減できるため、外部人材をスムーズに受け入れられます。
柔軟なコスト管理が可能に
デバイスを「所有」する場合、購入時に発生する初期費用は、減価償却として数年にわたって計上しなければなりません。対して、DaaSでは、デバイスに関する運用費用をその都度経費として計上できるため、経理処理が簡単になります。資金の流れをより柔軟に管理できるのが魅力です。
また、DaaSを利用すれば、デバイスの調達コストや管理費用、保守、ヘルプデスクといった周辺コストを一括して管理できるようになります。加えて、複数のベンダーや契約を個別に管理する手間を省けるため、より効率的な資産管理が期待できるでしょう。
社員の個別ニーズにも応えやすい
ティーガイアが提供する「T-GAIA Device as a Service」なら、職種や社員のスキルにあわせて、WindowsやChromebook、MacBookを個別に選べます。たとえば、バラバラのデバイスを選んだ場合でも、DaaSであれば請求もデバイス管理も一括であるため、管理の手間削減が見込めるでしょう。
社員ごとに適切なデバイスを提供できるため、個々の能力を最大化し、業務効率化や生産性の向上も目指せます。
初めてのDaaS導入なら「T-GAIA Device as a Service」がおすすめ
ここからは、T-GAIA Device as a Serviceについて、具体的なサービス内容をご紹介します。企業の多様なニーズに対応するため、幅広いデバイスの選択肢を提供している点は1つの特徴です。

幅広いデバイス提供
T-GAIA Device as a Serviceでは、次のようにマルチメーカー、マルチOSに対応しており、企業に合ったデバイスを提供できます。
メーカー
- Apple
- Dell
- HP
- Lenovo
- Microsoft
OS
- Windows OS
- mac OS
- ChromeOS
たとえば、業務内容や従業員のニーズに応じたデバイスを柔軟に選定可能です。

デバイスの設定・導入サポート(キッティング)
キッティング作業とは、デバイスの購入後に必要な設定やソフトウェアのインストールを含む初期準備を行うプロセスです。
T-GAIA Device as a Serviceでは、企業の導入計画に基づいて、デバイスの初期設定から使用開始まで、一連の作業を包括的にサポートします。各社員のニーズに応じた個別対応が可能なことから、在宅ワークを行う社員へのデバイス配送もスムーズに行えます。

デバイスの保証
メーカー保証の対象外となる水濡れや落下などのアクシデントにも対応可能です。契約期間中であれば、何回でもデバイスを交換できるため、安心して使用できます。業務中のデバイストラブルによる、作業の中断や生産性の低下を最小限に抑えられるため、IT資産管理がよりスムーズになるといえます。

請求一括管理
T-GAIA Device as a Serviceでは、請求書を一括化できるため、部署や社員ごとの情報と紐づけたデータ管理が簡単になるでしょう。各部署が使用するデバイスのコストを明確に把握できるため、予算管理がより効率的に行えます。
また、社員ごとのデバイス利用状況や費用を詳細に追跡できるため、リソースの最適化が可能となり、経理部門の業務負担の軽減も見込めます。

ヘルプデスクや多彩なオプション
T-GAIA Device as a Serviceでは、複数のオプションを組み合わせることも可能です。たとえば、ITに関する問い合わせ窓口(ヘルプデスク)を利用すれば、質問への迅速な対応や回答が可能になるといった効果が見込めます。
また、Microsoft365のサポートパッケージでは、導入から使用する環境構築支援も可能です。デバイス周辺機器(アクセサリー)の提供もできるため、企業のニーズに応じたITインフラの構築から運用を実現できるでしょう。
まとめ
Device as a Service(DaaS)は、企業が必要なデバイスを月額料金で利用するサービスです。初期費用を削減し、デバイスの管理負担を軽減できます。DaaSは、技術革新や市場の変化に迅速に対応できるため、企業にとって柔軟でコスト効率の良い選択肢として広がっています。
「T-GAIA Device as a Service」では、AppleやDellなどの幅広いデバイスを提供し、初期設定や導入のサポートも行っています。また、カスタマイズできる契約オプションによって、企業の特定のニーズに合わせて柔軟に対応可能です。
下記のリンクからぜひ詳細をご覧ください。
他にも、ティーガイアでは各種ITツールの活用支援やPCやモバイルのデバイス調達、キッティングまでを含め、貴社のIT環境をトータルにご支援することが可能です。ぜひお気軽にご相談ください。
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